2026年6月30日(火)、学習院大学経済学部「プロダクト・マネジメントⅠ」(担当:松下光司)において、株式会社ジーユー 海外商品計画部の内野佳高さんをゲスト講師としてお招きし、授業内講演を実施しました。
私の講義では、教室で学ぶ理論や枠組みが、実際の企業でどう使われているのかを知る機会として、ゲスト講師をお招きしています。
今回の内野さんの講演では、最初に、ファーストリテイリンググループの企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」や、ジーユーのブランドミッション「あらゆる人が自由に楽しめるファッションを届ける」についてご紹介いただきました。続いて、ジーユーのビジネスモデルや、直近のヒット商品を事例とした商品開発のプロセスについてご説明いただきました。
途中で質問の時間も挟みながらご講演いただきましたが、最後の質疑応答の時間にも活発なやり取りがおこなわれました。質疑応答は、実に30分以上にも及びました。学部の実務家講演では、挙手する人がいないということがよくあります。そのような現状を考えると、今回の活発なやり取りは期待を遥かに超えるもので、とても素晴らしい時間であったと思います。内野さんのお話に、多くの学生が興味を持ち、刺激を受けた証拠に他ならないと思います。
受講生の皆さんには、プロダクトを開発し、市場に導入することの楽しさを味わってもらえたのではないでしょうか。内野さん、本当にありがとうございました。ご多忙のところ、刺激的な講義をしていただいたこと、感謝申し上げます。
以下、代表の学生(経営学科2年生)2名から、講義の感想をいただいています。
普段GUは消費者としてよく使っていたブランドなので、授業で直接話を聞く機会をとても楽しみにしていました。
GUのようにコスパを売りにしている企業の流通やブランド運営方式について気になっていたのですが、今回の講義は、とても興味深いものとなりました。特にサステナビリティの実現と企業の利益の間で、生じる矛盾の話から企業の持続可能性について興味を持つようになりました。この問題はアパレル業界だけではなく、これからはほとんどの業界が解決しなければならない問題です。今回の講義を通じて商品開発や流通、販売の過程で発生する持続可能性の問題を解決するために、消費者として、また、今後企業で働くことになるとき、自分がこの問題に取り組むために学んでおくべきものは何か、考えるようになりました。
また、SHEIN、ZARAのような強力な競合の間でGUをどう位置付けていくか、これからはこの点を意識しながらGUというブランドを消費していきたいです。
最後に内野さん、今回詳しい話をたくさん教えていただきありがとうございました。今回の講演でGUというブランドにもっと興味を持つようになりました。これからはブランドにより理解を持って接することができると思います。
商品企画から製造、物流、販売まで取り扱うSPAについて深く学ぶことができました。垂直統合を進めることで効率化を図る一方、売れ残りが在庫となって企業の負担になるというリスクもある生産システムの問題について、VOCの分析や社内従業員の協力を得た商品開発、物流拠点の配置によってリードタイムや配送コストを削減する工夫や、店舗単位での販売戦略など、SPAならではの多様な解決策をお聞きすることができ、視野が広がりました。ユニクロとGUのターゲットについて意識していなかったので、次回来店する際には両者の製品の価格、型、素材を意識して比較してみたいです。
また、ファストファッションの環境負荷や大量生産・大量消費の問題について、持続可能性と収益性を両立させる難しさや、CSR、情報技術との向き合い方についても伺うことができました。単に商品を販売するだけでなく、社会的課題や消費者との関係性まで含めて事業を考える必要があることを実感し、企業経営を多面的に捉える重要性を感じました。改めて、貴重なお話をありがとうございました。
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