講義

2010年度M4 (2010年11月~2011年1月) 消費者行動論 講義を終えて

中大ビジネススクールでの消費者行動論の講義は、早いもので6回目となりました。今回の受講生は10名。飛び抜けて受講生が多かった前回の35名を除けば、ほぼ従来通りの受講生数でした。コースアウトラインも、前回と大幅には変わっていません。

ただ、これまでと大きく変更した点があります。今回の講義では、グループワークによる最終発表の課題を、これまでの自由課題から、株式会社カネカによる「還元型コエンザイムQ10 マーケティングプランコンテスト」の課題に取り組むことに変更したことです。その内容は、次の通りです。

マーケティング・プランの内容

「還元型コエンザイムQ10」の価値やブランドを消費者に訴求するためのマーケティング・プランの作成

  1. 製品のコンセプト・消費者価値
  2. マーケティング・ミックス(価格、製品ライン、ターゲット顧客、プロモーション、流通、パッケージング、ブランド名など)
  3. 必要があれば市場分析・競合分析・顧客分析・セグメンテーション分析など

この課題に、消費者行動論の講義のフレームワークを用いて取り組み、最終的にマーケティング・プランを提示することをグループワークの課題としたわけです。

実は、全てのグループが、同時にビジネスプランコンテストにも応募をしましたが、結果は残念・・・。ただ、消費者行動論の講義での学んだ事項は、ふんだんに活用していただいたので、その意味では、高レベルな充実した発表となりました。

個々人で取り組む自由課題のテーマについては、いつものように実務に直結した多様なテーマが消費者行動の理論によって分析されました。以下が今回のレポートのテーマ例です(なお、これらのタイトルは、受講生の所属企業やテーマの詳細が特定化されないものを選び修正を加えたものです)。

  • 日雑売場における棚割り・店頭プロモーションへの消費者行動分析の応用
  • コミュニケーション・プランニングへの消費者行動分析の応用
  • BtoBのサービスビジネスにおける組織購買行動の分析
  • 金融商品の購買行動と自社ビジネスへの応用

学生による授業評価アンケートからは、グループワークの評価方法を改善すべきとの意見が出され、今後の改善点が明らかになりましたが、全体としてはまずまずの評価を得ることができました。なお、今回の講義の感想を、2名の受講生の方に書いていただいたので、ぜひお読みください。

2010年M4 消費者行動論 受講生感想

小売業勤務 Aさん

2010年度M4 (2010年11月~2011年1月) 消費者行動論

近年、消費者行動は多様化しており、通信販売での買物行動を行う消費者が急増してきています。私は、通販会社に勤務しておりますが、多様化した消費者行動をめぐり、当社として行うべき適切なマーケティング手法を本科目「消費者行動論」を通じて学修することが出来ました。

本科目においては、カネカの還元型コエンザイムQ10を題材とした消費者行動分析とマーケティングプランの作成をグループワークの課題として取り組んだ他、購買意思決定のプロセスや「手段-目的連鎖」のモデル、そして製品に対する関与と判断力のフレーム、さらには、消費者とのリレーションシップを高めるブランド構築理論等を講義を通して学修出来ました。このような消費者行動のフレームと理論を使ったマーケティングアプローチは、顧客満足度を高めていく上で非常に有効な手段であると実感出来ました。

本科目の各課題への取り組み自体は苦労する面も多々ありましたが、専門的知識や自らの業務に生かせる理論を得られたことで、本科目の学修に対して、「達成感」と「喜び」を非常に覚えました。

私は、今後も、消費者行動分析を行うことで当社のマーケティング課題を考え続けていきたいと思います。

外資系化粧品メーカー勤務 Bさん

「企業の消費者に対する有効なアプローチ方法は何か」といったビジネス上の課題を解決するため、業務経験を基にした解決策のみならず、学問を通し打開策を見出したいとの思いで、ビジネススクールへの入学を決意しました。

講義は「消費者行動論に関する基本的理論」についてのレクチャーを中心に行われます。学生自身も企業の一員といった側面のみならず、購買行動を行う一消費者として講義内容を身近に感じることが可能です。紹介される課題図書も講義内容に関する理解をサポートしてくれます。

座学のみならず、関連課題に関してレポート作成、及び講義内でグループディスカッションも実施されます。同時にマーケティングコンテストに向けて、5名編成でのグループワークも同時に行うため学生同士の意見交換から自分自身が考えてもいなかった新たな視点を得られたことも有意義でした。

さらには学期末の最終レポート課題作成を通し、現在抱えている業務課題を消費者行動論のフレームワークで分析する機会も得られました。理論の習得のみならず、学習内容を現在の業務に結び付けられたことがビジネススクールの醍醐味であり、最大の収穫と感じております。

 

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